稲垣稔次郎の着物買取について

稲垣稔次郎さんは、京都が誇る型絵染の人間国宝で、手掛けた作品はどれも素晴らしく伝統技術と芸術を調和させた趣のある図柄で作られています。
木版画の作家としても有名なので、みなさんの中にも一度は目にしたことがある人もいることでしょう。
私も稲垣稔次郎さんの作品を展覧会で見たことがありますが、着物のことを良く知らない私にも、見ているだけで凄いと感じたものです。

 

稲垣稔次郎さんは、日本画家の父親の元で生まれ、自然に芸術に興味を持つようになりましたが、京都市美術工芸学校を卒業した後は、東京にある図案部に就職しました。
その矢先父親と兄が亡くなったので、京都に戻り松坂屋の図案部に転職し図案家として活躍しています。

 

なかなか思うような作品を作ることができずに、作品を公にするのは控えていましたが、昭和15年に第15回図画会展に出展すると、みごと国画会賞を受賞し、一躍その名前は全国に知られることになりました。
その後もいいろんな賞を受賞していますが、昭和37年に型絵染の重要無形文化財の保持者として認定を受けています。

 

稲垣稔次郎さんが凄いのは。
着物の染めだけでなく、陶芸や日本画などいろんな芸術に触れていることです。
やはりお父さんや兄の影響を受けていることが、素晴らしい芸術家としての道をしっかり歩んでこれたのでしょう。

 

稲垣さんの手掛けた絵染めの評価は、どの作品も芸術品として評価がすごく高いので、今でも人気があり値段も高騰しています。
中古市場などには、あまり出回っていないので数も限られていて希少価値と言えます。
もしも稲垣さんの作品を持っていて買取を考えているならば、着物の知識をしっかり持っている鑑定士が在籍している所に買取を依頼することが大事です。

 

知識が全然ない鑑定士がいる所に持ち込むと、かなりの安い値段で買取られてしまうので注意が必要です。あまり詳しくなくどこの店舗に持ち込めばいいかわからない人は、いくつかの店舗に持ち込み査定をしてもらってください。そうするとだいたいの査定額の相場がわかってきます。
ランキングサイトや口コミも利用する方法もありますが、良い口コミだけをうのみにせず、悪い口コミもじっくり読んでみて比較すると失敗しません。

 

着物を持ち込む時の注意点ですが、シミや汚れがない商品は高く買取ってもらえます。
状態が悪い場合は査定額を安くされる場合もあるので注意が必要です。
シミや汚れがあまりにひどいと買取ってもらえないこともあるので、日ごろから良い状態を保つためにも、湿気に気を配り防虫剤を入れて保管しておくことが大事です。

 

稲垣稔次郎さんのような有名な作家さんの着物は高値がつく傾向がありますが、証紙の有無によっては値段が異なってくるので、本物である証紙がある場合は必ず一緒に提出することが大事です。
実績のある鑑定士がいるお店なら、本物かどうか簡単に見極めることが可能ですが、実績のない鑑定士しかいないような所では、証紙があるかないかではかなりの査定額に違いがでます。
他にも着物と帯の取り合わせによっても価格が違ってくるので、取り合わせにも気をつけることが大事です。

 

買取をおこなう時には運転免許証などの本人確認書類も必要になるので、必ず用意しなければいけません。
どんなに高額な商品を持ち込んでも本人確認書類がないと、商品を持ち返ることになります。

 

なぜ本人確認書類が必要になるかというと、古物営業法という法律があるからです。
もしも売りにだした商品が盗品である場合は、すぐに本人確認書類に書かれている住所に連絡がきます。
本人確認書類の提出を求めない所は、悪質な会社である可能性が高いので絶対に利用しないようにしてください。