着物はタンスの肥やし?

『着物がタンスにしまいっ放しになっていて、タンスの肥やしになっています』
「タンスの肥やし」という言葉をこのように使う人は多いのではないでしょうか。
あまり、良い意味ではありませんよね。
いかにも無駄になっているような、「肥やしになっている」=「要らないもの」という印象がありますよね。

 

しかし、本来「タンスの肥やし」は、そんな意味ではないのです。

 

かつて、タンスの中身はほとんどが着物でした。
嫁入りするときには、嫁入り道具のタンスを持って嫁ぎ、その中にはたくさんの着物が収められていました。
時と場所、場合に応じて着られるたくさんの種類の着物は、それだけ親御さんの想いが込められていたものです。
大切に、大事に育てた娘を嫁がせた親は、この着物の多さで婚姻に対する想いを表したと言えます。
「こんなに大切な娘です。どうか大切にしてあげてください」という思いや。
また、「結婚後に困らないように」という思いもあったでしょう。
娘を嫁がせる親の深い想いが込められているのです。

 

かつて、現代のように簡単に実家との行き来が出来なかった時代には、長い結婚生活の中で辛いときでも、ひとりで耐えるほかなかったのでしょう。
両親が持たせてくれたタンスの中の着物を見て、送り出してくれた両親の思いを振り返り、辛いことも悲しいこともそれを「人生の肥やし」として自分を成長させ、幸せに邁進しようという意味があります。

 

「肥やし」とは、肥料のこと。
決して悪い意味であるわけがありません。
かつて着物には、関わる人たちの想いも通っていました。
着物が手縫いで仕立てられていた時代のことですね。

 

「着物はタンスの肥やし」
どうですか?まだ悪い印象がありますか?

 

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